同居で夫が味方になってくれないと悩んだ私へ|夫を味方にする方法

~最初に倒すべき敵は、夫ではなかった~

長男の嫁になって驚いたことはたくさんある。

義父の価値観。

義母との距離感。

突然始まる親戚イベント。

予想外のルール。

そして何より、

私はこう思うことが増えていった。


「どうしてわかってくれないの?」


同居生活で何かあるたびに、

その気持ちは夫へ向かっていた。


「なんで私ばっかり頑張ってるの?」


「味方になってよ。」


そう思ったことは一度や二度ではない。

むしろ何十回もある。


夫なら分かってくれると思っていた

結婚前の私は思っていた。

夫婦になれば、

何でも分かり合えるものだと。

困ったことがあれば助けてくれる。

嫌だったことは共感してくれる。

同じ景色を見て、

同じように感じてくれる。

そんなものだと思っていた。


しかし現実は少し違った。


私が言う。

「今日、ちょっと嫌だった。」


夫は言う。

「悪気ないから。」


私が言う。

「なんか疲れちゃった。」


夫は言う。

「気にしすぎじゃない?」


私が言う。

「味方になってほしい。」


夫は言う。

「そういうもんだから。」


私は思った。

この人は私の味方じゃないのかもしれない。


夫は敵だったのか

しかしある日、

私は気づく。

夫は敵ではなかった。

ただ、

同じダンジョンにいるのに、

見ている景色が違っただけだった。


勇者には見える。

義父モンスターの攻撃。

小姑の状態異常。

親戚レイド軍団の襲来。

賞味期限マスターの特殊能力。


しかし夫には見えていない。


なぜなら夫は、

そのダンジョンで生まれ育った住人だから。


私にとっては異世界。

でも夫にとっては日常。


私は驚く。


「なんで急に親戚が来るの?」


夫は驚かない。


「昔からそうだから。」


私は困る。


「そんなに人が来るの?」


夫は普通に答える。


「毎年だよ。」


違和感がないのである。


勇者は作戦を変えた

私は長い間、

察してほしいと思っていた。


言わなくても分かってほしい。


私が疲れていること。

困っていること。

悲しかったこと。


でも夫はエスパーではなかった。


そこで勇者は作戦を変更した。


「なんで分かってくれないの!」


をやめた。


代わりに、


「今これがつらい。」


「私はこう感じた。」


「味方になってくれると助かる。」


と伝えるようになった。


すると少しずつ。

本当に少しずつ。

変化が起きた。


完璧な仲間ではない

もちろん今でもある。


話を聞いていない日。


なぜか義父側につく日。


的外れなアドバイスをする日。


勇者のHPを削る日。


たくさんある。


でも、

ひとりで戦っていた頃よりはずっと楽になった。


少なくとも、

隣に立ってくれるようになった。


それだけでも大きかった。


私が学んだこと

夫を味方にする方法。

それは、

夫を敵だと思わないことだった。


そして、

夫にも見える言葉で伝えることだった。


私が欲しかったのは、

正論ではない。

解決策でもない。


「それは大変だったね。」


その一言だったのだ。


それを伝えられるようになってから、

少しずつ夫婦の戦い方も変わっていった。


❤️仲間図鑑 No.001

長男【夫】

職業:
同居家の長男

属性:
村人系戦士

特徴:
ダンジョン内の異常事態に気づきにくい

特殊能力:
「昔からそうだから」

レアスキル:
「俺が言っとくよ」

勇者への効果:

安心感 +20

イライラ +10

防御力 +15


総評

最初は頼りなく見えることもある。

しかし育成すると非常に心強い。

勇者にとっての最重要仲間候補。


⚔️勇者が今回手に入れた知識

⚔️ 夫は敵ではない

⚔️ 生まれ育った環境が違えば見える景色も違う

⚔️ 察してほしいは伝わらないこともある

⚔️ 「つらい」を言葉にすることも大切

⚔️ 仲間も一緒にレベルアップしていく


勇者の冒険は続く。

義父モンスターもいる。

小姑の状態異常もある。

親戚レイド軍団もやって来る。

でも今は、

ひとりで戦っていた頃より少しだけ心強い。

隣に、

不器用な戦士がいるから。

⚔️👨‍🌾👩‍🍳