第3話 賞味期限マスターの罠
ある日の昼。
勇者(長男の嫁)はキッチンで夕飯の準備をしていた。
冷蔵庫を開ける。
調味料を探す。
その時だった。
ひとつのアイテムを発見する。
粉チーズ。
勇者は何気なく賞味期限を確認した。
そして固まった。
八か月前。
見間違いかと思った。
もう一度確認する。
やはり八か月前である。
勇者は状態異常「動揺」を受けた。
その時、背後から声がした。
👹
「冷蔵庫に入ってたから大丈夫だよ。」
振り返ると、
そこには賞味期限マスターがいた。
勇者は心の中で思った。
「冷蔵庫、そんなに万能だったのか……。」
しかし勇者は知っている。
ここで議論を始めると長期戦になることを。
勇者は静かに粉チーズを回収した。
戦闘終了。
賞味期限マスターの正体
これは実際に同居生活の中であった出来事です。
義母は決してだらしない人ではありません。
むしろ働き者で、家のこともよくやっています。
ただ、賞味期限に対する考え方が私とは違いました。
「見た目が大丈夫なら大丈夫」
という考え方。
まあ私も気にしないタイプです。
いや、でも
基本的に2~3日。物にもよる。
粉チーズだったらスライスチーズよりも水分が少ないし、それでも1か月。
8か月期限が切れた粉チーズを食べるのは私の中で衝撃的だった。
同居で疲れる本当の理由
同居生活をしていて気づいたことがあります。
疲れる原因は、
相手が悪い人だからではありません。
価値観の違いが毎日見えてしまうからです。
賞味期限。
掃除の頻度。
エアコンの温度。
洗濯のやり方。
子どもへの接し方。
どれも正解は一つではありません。
でも一緒に暮らしていると、
「えっ?」
と思う場面が何度もあります。
その小さな驚きが積み重なることで、
気づかないうちにストレスになることがあります。
私自身、
同居を始めたばかりの頃は
「どうしてそうするんだろう」
と考えることが多くありました。
相手を変えるより、自分の考え方を変えた
以前の私は、
相手に理解してもらおうとしていました。
でも同居生活を続ける中で、
人の価値観は簡単には変わらないことを知りました。
そこで考え方を変えました。
「違っていて当たり前」
そう思うようになったのです。
もちろん衛生面など譲れない部分はあります。
ただ、
全部を戦いにしない。
全部を正そうとしない。
それだけでも気持ちはかなり楽になりました。
同居で価値観の違いに悩んだ時に意識していること
私が意識しているのは次の3つです。
1. 育った時代が違うことを思い出す
親世代と私たちでは常識が違います。
まずはその前提を忘れないようにしています。
2. 命に関わらないことは流す
全部に反応していると疲れてしまいます。
流せることは流す。
それも大事な技術だと思っています。
3. 自分の基準は自分で守る
最終的に食べるのは自分。
自分が不安なら無理をしない。
これも大切です。
まとめ
同居生活では、
価値観の違いに出会う機会が増えます。
そのたびに戦っていたら、
きっと心が持ちません。
最近の私は、
「また賞味期限マスターが現れたな」
と思うことにしています。
少し笑える形に変えるだけで、
同じ出来事でも受け止め方が変わるからです。
⚔️モンスター図鑑 No.002

賞味期限マスター
生息地:冷蔵庫周辺
特徴:
賞味期限より己の感覚を信じる。
特殊攻撃:
「冷蔵庫だから大丈夫」
勇者へのダメージ:
HP -2
MP -10
ドロップアイテム:
期限切れ調味料
次回予告
⚠️新たなモンスター接近中
「突然アドバイスマン襲来」
