母親のいない私が妊娠・出産で感じたこと|劣等感を力に変えて
私は母親のいない家庭で育ちました。
そのため、結婚や妊娠、出産に対して、人より多くの不安を抱えていたと思います。
「母がいない私に、子どもを育てられるのだろうか」
同じように悩んでいる方に向けて、私の経験を書きます。
結婚から妊娠までのこと
子どもは欲しかったけれど、夫婦2人の時間も大切にしたかった。
そのため、入籍から約2年は子どもを作らずに過ごしました。
夫も30歳を過ぎていましたが、「早く子どもを」と急ぐことはありませんでした。
今思えば、この時間があったからこそ、夫婦としての土台を築けた気がします。
母親がいない私の大きな不安
私には実母がいません。
妊娠したとき、産後のことを考えて強い不安に襲われました。
多くの人は「出産後は実家に帰ってお世話になる」と言いますが、
私の実家には、認知症の祖母と祖父、そしてまだ働いていた父しかいませんでした。
頼れる場所がない、という現実が重くのしかかってきました。
義母の支えに救われた出産
そんな不安を取り除いてくれたのが、夫のお義母さんでした。
「実家に帰る?」とは一度も聞かず、
「出産したらしばらくは身の回りのことを私がやるから」と言ってくださったのです。
その言葉がどれほど心強かったか。
もし義母の支えがなければ、私はもっと苦しんでいたと思います。
同居をしている中で嫌な思いをすることもあります。
でも、このことについては本当に頭が下がります。
実の母のようには甘えられないけれど、心から感謝しています。
直接は言えないので、この場を借りて伝えます。
「本当にありがとうございます」。
母親がいなくても、子どもを愛せる
「母親がいない私に、子育てができるのか」そんな不安もありました。
でも結論から言うと、我が子はとても可愛い。
母親がいなくても、愛情は自然と湧いてきました。
私は母のいない家庭で育ちましたが、それでも愛はありました。
だから子育てに「母親がいなきゃ」「両親がそろってなきゃ」という条件は関係ない。
一番大切なのは愛だと強く思います。
みんなと同じじゃなくても大丈夫
人はどうしても「みんなと同じ」であることで安心します。
特に日本人はその傾向が強いように思います。
でも本当は、それぞれ違っていていいんです。
「醜いアヒルの子」が青いアヒルばかりの中で生きていたら、
白いアヒルこそ異端になってしまうかもしれない。
結局は、多数派か少数派かの違いだけなのです。
だからこそ、私は思います。
個性は大事。
足並みをそろえた「コピーのような人生」よりも、
違う経験をした人間には価値がある。
劣等感はむしろ、その人の強さや優しさにつながるのだと。
子どもから絶対に離れないと決めている
母を知らずに育った私は、ひとつだけ強い決心があります。
それは、子どもから絶対に離れないということ。
離婚はどうなるかわかりません。
でも、子どもが自立するまでは、私は死なないし逃げません。
子どもから母親を奪うことだけは絶対にしないと、心に誓っています。
母親のいない母親でも、なんとかやれています
母親がいないことは、私にとってずっと劣等感でした。
でも今は、それが私の価値になっていると感じます。
痛みを知った人間は、強くて優しい。
だから同じように不安を抱えている方がいたら、どうか自信を持ってください。
母親がいなくても、家族が不完全でも、
愛があれば大丈夫。
私はそう信じています。
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