同居していると、
誰にも言えない「ほんの小さな我慢」が、
少しずつ積み重なっていく。
今朝も、そんな出来事があった。
娘を学童へ送って家に戻ると、
玄関から義父が出てきた。
孫に「おかえり〜」と言ったあと、
私の方を見てこう言った。
「車、もう少し前に行けるよ」
最近買ったばかりの新車だ。
正直、傷つけるのが怖くて、
あえてギリギリまでは寄せていない。
言い方に気をつけながら、私はやんわり返した。
「あまり前に進むと、衝突のセンサーがピピッて鳴っちゃうし、
ぶつかるかもって思うと怖くて…」
でも、それで終わらなかった。
「いや、それじゃあ出かけた時に駐車するのに困る。
家でギリギリがどれくらいか、練習したほうがいい」
……は?
ここで練習?
家の駐車場は区切りもない。
前方には農機具が少し先に置いてあるし、
大谷石が出っ張っている場所もある。
右に停めている旦那の車にも、
迷惑がかからない距離はちゃんと取っている。
もし失敗したら?
傷がついたら?
その修理代、出してくれるんですか?
私はそれ以上、何も返さなかった。
その後、旦那にすべて話した。
当然、旦那は怒った。
「今すぐ話してくる!」
そう言ってくれたけれど、私は止めた。
旦那が文句を言えば、その場は収まる。
でも義父は、いじわるだ。
旦那のいないところで、また嫌味を言ってくるはずだから。
だから決めた。
次は、自分の口ではっきり言おう、と。
数日後、夕飯の席で義父が急に言った。
「〜ちゃん(私)の車、前方のモニターはついてないかい?」
……前方のモニター?
どうやら、
「そんなつもりじゃなかった」作戦のようだった。
私が「ついてません」と答えたら、
「それじゃ前に行けって言われても無理だよね」
という流れに持っていきたかったのだと思う。
でも、前方のモニターって何?
フロントモニター?ちょっと無理ありすぎだけど。前方ってさ、2つのお目めで見えますけど!!!
、、、、言葉を失った。
その瞬間、旦那が察した。
「あの車の位置でいいんだよ。
あの感じで駐めな!!!」
わざとらしいくらい、はっきりと。
私も珍しく言い返した。
「怖いからね。
車が傷ついたら嫌だからさ」
その場の空気が、少し変わった。
今回の出来事で、
私は大きな収穫を得た。
私に向けた言動は、
ちゃんと旦那の耳に入るということ。
そして、
私もいつまでも「反抗しない穏やかな嫁」ではない、
という意識を持ってもらえたこと。
同居って、
大きな出来事じゃなくて、
こういう小さな理不尽の積み重ねなんだと思う。
今日も深呼吸して、
「大丈夫、大丈夫」って、
自分に言い聞かせている。
